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●直腸ガン
(症状)
「最近便が細くなって出にくくなった」と云う場合や「便にスジ状の血液が付いている」というような症状があれば要注意です。
(治療)
治療の原則は手術です。抗ガン剤や放射線療法はあまり効果は期待できませんが、手術の補助療法としての意味はあります。
直腸ガンの手術に限りませんが、以前は「拡大根治手術」と云って、ガン病巣とその周りの組織をできるだけ多く取り除くことに、主たる目標がおかれていました。
従って、直腸ガンの手術においても人工肛門になることが多かったのです。直腸の周囲には排尿や排便に関係ある神経や、性機能に関係のある神経が多く走っているので、術後に排尿障害や性機能障害で苦しむ方もたくさんおられました。しかし最近は、術後のQOL(生活の質)を大事にする手術術式、いわゆる「機能温存手術」が主流となってきましたので、可能な限り自然の肛門を温存して、大事な神経を切断しない手術が行われるようになってきました。
●肛門ガン
肛門ガンは大変珍しいものです。
直腸ガンや大腸の上皮は、胃や小腸と同じく「腺上皮」という組織で覆われていますが、肛門の上皮は皮膚と同じで「偏平上皮」という組織で覆われています。従って、肛門ガンは消化器ガンと云うよりも皮膚ガンの仲間に入ります。 複雑痔ろうやコンジローマはガン化することがあって注意が必要ですが、それ以外の肛門疾患(イボ痔・切れ痔・肛門ポリープなど)はガン化することはありません。
しかし肛門ガンでありながら、イボ痔・切れ痔・肛門ポリープなどと思い込んでいる場合がありますので、恥ずかしがらずに専門の肛門科で診察してもらうことをお勧めします。
(症状)
主な症状は肛門腫瘤,肛門出血,肛門痛です。そけい部のリンパ腺に転移することが多く、いわゆるグリグリをそけい部に触れることがあります。 肛門周囲の湿疹と紛らわしいタイプの特殊な肛門ガンがあります。Bowen病とPaget病とがあり、前者はわずかに隆起した赤褐色で境界がはっきりした病変がどんどん広がっていくのが特徴です。後者は灰白色もしくは少し赤みがかった湿疹様の病変で、痒み、出血、粘液排出があるのが特徴です。
一見湿疹様なので医師も誤診しやすく、発見が遅れることがあります。
(治療)
・外科的な切除手術が原則です。
・進行ガンの場合には「肛門切除と人工肛門」が必要となります。
・早期ガンの場合には「部分的切除と放射線療法の併用」も可能です。
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