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肛門に多い病気:特発性肛門痛

●特発性肛門痛

(症状)
痔核や切れ痔等のはっきりした肛門の病気がないにもかかわらず、肛門の奥に痛みを感じます。「特発性」というのははっきりした原因が見あたらない場合に付ける医学用語です。夜間に痛むことが多く、キューとしめつけられるような痛みが特徴です。

直腸,肛門が過敏になっていますので、ちょっと便意をもよおすだけで痛みを感じ、排便とともに痛みが消失することが多いようです。しかし、逆に排便後に痛みを感じることもあります。



(原因)
はっきりとした原因は分かりませんが、最近最も有力な説としては、肛門括約筋(肛門の周囲にある輪状の筋肉)の痙攣説です。

普段肛門括約筋は、無意識のうちに収縮し、無意識のうちに調節機構が働いていますが、何らかの原因でうまく調節できなくなり、必要以上に肛門括約筋の収縮(痙攣)をおこしてしまいます。この過敏な反応が肛門痛を引き起こすのではないかと考えられています。心身症的な要因も多分にあって、「便を失禁するのではないか」という恐怖心が無意識に働いているのではないかとも考えられています。



(治療)
・根治的な治療法はありません。
・入浴は心身共に緊張を和らげるので効果的です。
・心身症的な要因が考えられるときには精神安定剤が有効です。 

座薬や軟膏が有効な場合もありますが、かえってこれが刺激になって症状が悪化することもあります。少し便が溜まっただけで肛門括約筋が過剰に反応を起こしますので、その都度に排便して空っぽにしておくことも有効な方法です。



nanwa hospital医療法人弘仁会 南和病院

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