電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0747-54-5800
〒638-0833 奈良県吉野郡大淀町大字福神1番地181
痔ろうの治療は手術が原則です。開放手術と括約筋温存手術とがあります。
(1)開放手術
痔ろうを括約筋とともに大きく切除する手術法です。 開放手術(lay open)と云います。括約筋温存手術に比べると、単純で再発することはほとんどありません。痔ろうはⅠ型からⅣ型まで分類されるのですが、浅いⅠ型や、Ⅱ型で肛門後方にある場合にはこの開放手術を行います。
肛門の後方にできた痔ろうであれば、括約筋を切除しても、肛門機能には何らさしつかえはありません。
痔ろうと云えば全て開放手術が行われていた時期がありましたが、当時は術後の肛門機能のことよりも、痔ろう治療の根治性を優先的に考えていたからです。
(2)括約筋温存手術
痔ろうのみを切除して、括約筋を切除しない手術法です。くりぬき法(coring out)とも云います。痔ろうは一般的に肛門括約筋よりも深い層にできるので、括約筋を切らずに痔ろうだけを切除しようとすれば、トンネルのように病巣をくりぬく必要があります。従ってこのような名前が付いているのです。
痔ろうが肛門の前方あるいは側方にある場合や,深い痔ろうの場合には、この括約筋温存手術をおこないます。肛門括約筋を前方あるいは後方で切除すると、術後に肛門の弛みなどの合併症がありますので、最近では開放手術よりもこの術式を選択しするのが一般的です。ただしこの手術々式の場合、再発が全くないわけではありません。再発してくるような場合には開放手術を行います。
括約筋温存手術は、肛門科で行う手術のなかでも最も技術を必要とする手術の一つです。従って、手術に要する時間も痔核手術に比べると2倍ほどかかりますし、入院期間も2週間から4週間程かかります。特に、複雑痔ろうとなると長期間入院の覚悟が必要です。
(3)痔瘻結紮手術
開放手術と原理的には同じですが、痔瘻の入口(原発口と云う)と出口(二次口と云う)がはっきりしている場合、そのトンネルにゴム糸を通して縛ることにより、約1週間ほどで開放創となります。シートン法とも呼ばれています。
筋間痔ろう |
開放手術 |
括約筋温存手術 |
痔ろう結紮手術 |
〒638-0833
奈良県吉野郡大淀町大字福神1番地181
TEL 0747-54-5800
FAX 0747-54-5700