本文へスキップ

一般病棟と療養型病棟を備えた奈良県吉野郡大淀町にある病院です

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0747-54-5800

〒638-0833 奈良県吉野郡大淀町大字福神1番地181

肛門の診察と検査

●直腸・肛門の診察について
(1)問診
いつからどのような症状があるのかをお尋ねするのですが、これを問診と云います。

問診票と云う用紙があって、例えば、
「肛門からの出血がありますか?」 (ある・ない) どちらかに○を付けて頂き、

あるに○をつけた方には、
「それはいつからですか?」 (    年   ヶ月前)からです。
と云うような簡単な質問が並んでいます。

目の不自由な方やお年寄りの方には、看護スタッフが記入のお手伝いをします。


(2)診察
診察室では医師が問診票をもとにもう少し詳しくお尋ねします。

例えば出血がある場合、「便器が真っ赤になるような出血か」「便の後でポタポタ落ちるような出血か」「あるいは紙に付く程度の出血か」などといった内容です。


(3)診察の体位(図参照)
カーテンで完全に仕切っていますので、診察しているところを他人に見られることはありません。診察室の中は医師と看護師のみです。

ベッドで横になってもらいますが、(図のように)左を下に(左側臥位に)して、膝を抱え込むような(膝胸位)格好で、下着だけずらしてお尻を出しますが、恥ずかしい思いをしないよう十分に配慮をしています。
             

(4)肛門指診と肛門鏡
肛門は痛みに対して敏感な部位なので、キシロカインという局所麻酔剤の入ったゼリーをぬって診察をします。 痛むことがないように十分に配慮をしています。



●直腸・肛門の検査について
肛門鏡・直腸鏡大腸ファイバー注腸透視など各種検査法の詳細はそれぞれの項目を 参照して下さい。

その他の主な検査について説明します。

(1)血液検査
肛門疾患の症状は直腸ガンや大腸ガンの症状とよく似ていますので、常にそのことを念頭に置いて検査をしています。

採血をしてガンがないかどうかを検べる検査を「腫瘍マーカー」といいます。大腸ガンの腫瘍マーカーには「CEA」「CA19-9」があります。 しかしこれらは進行ガンでは陽性に出ますが早期ガンでは陽性に出ません。従って、早期ガンのスクリーニングには不向きです。採血だけで、ある程度進行ガンであるか否かを判断するために、よく用いられます。



(2)便潜血反応
大腸がん検診として最も簡単に行われているのがこの便潜血反応です。専用の容器に便を少量採取して検査に出しますと、便中に血液が混じっているかどうかが分かります。肉眼では見えないごく少量の血液が混じっていても陽性に出ますので、ガンやポリープや潰瘍などの出血性病変の有無をチェックすることができます。最近の方法では、「抗体法」と云って、肉類やほうれん草などの食べ物の制限は不要です。

この検査も、早期ガンの場合は出血を伴わないことが多く、陰性となることもあります。陰性であるからといって安心はできません。逆に、陽性と出ても、必ずしもガンがあるとも云えないのです。従って、最終的な精密検査としては、やはり大腸ファイバーということになります


nanwa hospital医療法人弘仁会 南和病院

〒638-0833
奈良県吉野郡大淀町大字福神1番地181
TEL 0747-54-5800
FAX 0747-54-5700