一般病棟と療養型病棟を備えた奈良県吉野郡大淀町にある病院です

理事長・総院長　挨拶

　南和病院は平成14年12月に開設しました、まだまだ新しい病院であります。現在当院には、長期療養型病床が78床, 急性期一般病床が42床, 介護医療院が18床ありますが、当院が開設するまでの南和地域には長期療養型病床が殆どなく、在宅での介護や施設での療養も難しい患者さんの受け皿がありませんでした。当院は開設以来、このような患者さん、なかでも比較的重症の患者さん（医療区分２や３）を積極的に受け入れてきました。特に最近では、外来通院できない透析患者さんや、パーキンソン病などの難病患者さん、また喀痰の排出が困難で気管切開を受けられた患者さんが多く入院しておられます。当院は開設して約二十年になりますが、この間、南和地域の慢性期医療の一端を微力ながら尽くしてきたものと自負しております。

　私たちが目指しているのは、患者さんが安心して治療に専念できる療養環境を提供し、常に良質の医療を提供できるよう自己研鑽に努めることであります。私たちが理念に掲げる『心の通うぬくもりのある医療』こそが、治療・療養に専念する患者さんにとって最良の薬になると信じております。｢患者さん中心のチーム医療｣に徹し「先進的かつ最善の医療」を提供できるよう心がけてまいりたいと思います。

　平成28年4月『南和の医療は南和で守る』をスローガンに掲げ、南奈良総合医療センターが開設されました。開設されてからは、今まで他の医療圏に流出していた、多くの患者さんが戻ってこられています。私たちもこのスローガンに共鳴し病々連携を通して、南和地域の包括的医療に精一杯貢献していきたいと考えております。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　南和病院 理事長・総院長　　和田 信弘